コア・トランスフォーメーションの発見
NLP コア・トランスフォーメーション(CT)プロセスそのものが完全な形でまとまったのは、
1989年の夏のことでした。
これは、大きな問題を抱えてあらゆることを試してはみたものの、何一つ効果がなかった人たちを
トレーニングするという難題に、私が取り組んだときのことです。
私は、どのような形であれ結果は出すが、ただし、どのようにして結果を出すかを
私が知っている方法は一切使わない、という課題を自分に課しました。
私は、現在のNLPの方法よりももっと深い部分に達しもっと多くの効果を与える何か、
ミルトン・エリクソンから私が得たようなレベルの変化に達し、しかもその変化が長続きするような
何か、深い癒しと変容を感じられるような何かを見つけたかったのです。
それは可能なように思え、リチャード・バンドラーやジョン・グリンダーなど
私の師が新しい方法を模索し発見するときの大胆さを素晴らしいと思いました。
人生で最大の問題を抱えている皆さんと共に問題に取り組み、皆さんが望んでいるものを
手に入れられたときにようやく家へ帰れるのだと、私はみんなに、半分冗談ではありながら、
でも真面目に言うことがありました。
参加者の皆さんにも、これが探求なのだということが分かっていたのです。
私は彼らと共に座り、彼らが話す言葉のすべてに含まれている前提に注意深く耳を傾けました。
そして私自身の言語にその前提を注意深く埋め込み、非言語的状態を追跡しました。
何にも増して私は、何かが私/私たちに訪れて深いレベルの変化をもたらすのだと、
何となくただ信じていたのです。
このようにしてトレーニングした最初の人に、私はこれまで求めてきたよりも深いレベルの肯定的目的を
求めていることに気付きました。私はそのまま「肯定的」以上のレベルを求めることを続けました。
ある時点で私のクライアントは、誰にもまったく説明できないような状態になることがありましたが、
そのときは、私の側に、信じられないほど肯定的で力強い状態になっていると気付くほどの、
深い感覚的鋭敏さがありませんでした。
思い起こしても、これほど力強く深い肯定的状態になっている人を見たことは後にも先にもありません。
それが何なのか正確には分かりませんでしたが、私自身がその状態になってみると、
私にもそれがある程度感じられ、これが癒しの力だと認識しました。
そこで、癒しの可能性があるこの状態をはっきりとした形にするためには、私が何年も前から使ってきた
「前提の逆転」と「因果関係の逆転」を基本的に統合した何かを、すぐにも行わなければならないと
思い立ったのです。
それが私の行ったことで、この2つの段階がいわゆる「アウトカムチェーンの誘出」と
「アウトカムチェーンの逆転」であり、CTプロセスのポイントでもあります。
後に数人の人たちとの体験から、「親のタイムラインを再学習する」も加えました。
これは、CTプロセスを通じてあるクライアントを誘導していたときに起きました。彼女の人生の状況を
完全に変化させるには、彼女のコア・ステートの強度がやや弱いように思われました。彼女の体験が
しっかりと刻み込まれるためには、その体験を深めて強化する何かが必要だと思ったのです。
これが、NLP コア・トランスフォーメーションができるまでのすべてです。
私は今でも、1989年のクライアントとのセッションから作成した印刷資料を持っています。
この最初のノートには「存在のコア・ステート」に対する基準を始め、すべてのステップが記されています(1990年3月のコロラド州でのマスター後プラクティショナートレーニングでも使用しました)。
私は、広範に及ぶ人たちにできる限り対応できるよう、
長い時間をかけて文言の微調整を行ってはきましたが、
今でも、
ステップも文言も
私の元のノートに記載してあるものと非常に似通ったものになっています。
振り返ってみると、CTはエリクソン博士から私が得た体験とは違うと思います。
あれは今でも謎のままです。
今でも知りたくてたまりません。
とはいえ、「方法がある」ということを見ることができ、その方法により深いところでの変革が可能だ
ということを
はっきりと知ることができたのは、博士から得た私の体験があったからに他なりません。
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